跡地…(旧・白いゾーン)

悩める女性に向けて。 性、あるいは生き方を、SMという行為を通して書きだすブログ。 18禁。

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ご主人様は何をしようとしているのか

 "破局を迎える主従 "の続き。
今回は、どうしたら幸せに主従が続くのかを書いてみたい。

主に男性側(というか、私)の目線から。

まず最初に言っておくと
M女がMである前に女性であるように、S男もSである前に男性である。
そして、30代以降の人が多い。

このくらいの年齢になると、最も大切な資産は「時間」になってくる。
時間を使って、仕事や生活における実績、スキルを再構成し、明日を生きぬくための力をつける。

その結果として、生活に余裕ができ、こういうやり方が正しいのだという確信を持ち、自信に変わる。
(こういうS像は、実体験とも一致する ”ドM=都合のいい女、という勘違い”)

主は、自分がうまくいった経験を通して、初めて従者を導けるようになるのだろう。
何も持たないまま主になれば、ただ奴隷を性的に支配するだけで終わる。

M女は、短期的には性の昂ぶりを求めても、長期的にはやはり成長を望んでいる。
…安心できる足元で、導かれたいという気持ちがあるのだ。


気持ちを気軽にぶつけすぎないようにコントロールしよう


男性心理をうまく理解できず、ご主人様の時間と自信を過度に奪っていくM女はいずれ捨てられる。

「ご主人様がいないと、私はダメなんです」
それは、時々吐き出される貴女の弱音。
「それは、俺も同じだよ」
貴女の弱さを受け入れたご主人様は、そう答えるかもしれない。

ただ、その弱さは貴女自身のものであり、ご主人様が責任を持つべきものではない。

飼われた奴隷であっても、自立の心は求められる。
「お前が自信を持てるように教えるから、こっちに向かって歩いてきなさい」
ご主人様は道を指し、自らもその方向に歩いてゆくだろう。

頭では分かっていても、不安で歩き出せない貴女がぽつんと残る。

ご主人様は少し進んだあたりで、ついてこない奴隷に気が付き、振り返る。

貴方は、そうやってご主人様を立ち止まらせたいだろうか?
自分のところまで、引き返させたいだろうか?

おそらく、答えはNoだと思う。

何も、ご主人様の前や、真横に並ぶ必要はない。
歩けないなら、ちゃんとお願いして、手を引いてもらえばいい。

ただ、少なくとも手がつなげる距離までは、自分で歩いていかなくてはいけない。

ご主人様が一番うれしいこと


一歩一歩歩き出した奴隷を見て、ご主人様は微笑む。
ただ、まだ安心してはいけない。

ご主人様は、何よりも貴女を幸せにしてあげたいと思っている。
そのためには、山あり谷ありの歩きにくい道を先に歩いて確かめ、後に続く貴女がなるべく楽について来られるように、教えてあげられたら良いなとも考えている。

厳しいことを言うようだが、貴女に歩調を合わせ、手をひいてあげることを最優先にさせてはいけない。
繋がれた手に安心せず、一つ一つを自分の足で踏み越え、" 私ひとりでも歩けるんだ " と気づいていってほしい。

変われないM女にとって、自分で歩く覚悟をもつのは大きな壁だろう。
その覚悟は、他の誰であっても…完璧なご主人様であっても、与えることは出来ない。

貴女自身が「自分で歩く」と決めた瞬間にしかきっかけは訪れない。


diagram_mastar_slave_pos


歩けない理由をちゃんと知ろう



うまくいかない理由は人それぞれだが、そこに" 性のコンプレックスや目を逸らしてきた自分の弱さ”
があることも多い。

人には言えない性癖を確かめてみることで、自分が何者なのか分からない不安は、とりあえず消失するかもしれない。

その時には、ただ空虚に性的欠乏を埋めるのではなく、貴女自身が納得して、前に進む力を得ることを目標にしてほしい。

女としての自分を認められ、そのあとに社会的に認められ、初めて貴女という人間が自立する時がやってくる。

自立したら、もはや主従じゃなくなるじゃないか、と思うかもしれない。
だったら、ノーマルな恋愛に切り替えればいい。
貴女は既に、ご主人様と考え方を共有した、最高の理解者になっているのだから。

私自身、この記事に書いたように、M女を導く力を蓄えた、立派な「ご主人様」とはいえない。
弱音を吐き、立ち止まりそうな自分がいることに気づく時がある。

そんな時、このサイトを訪れてくれた人や、体験を通して笑顔をみせてくれたM女の事を思いだす。
私は、彼女たちの願望を叶える代わりに、快楽を受け取ったわけではない。

ただ、こういう話を書けるくらいに、性を通して、生きる力を交換してもらったんだな、と思う。


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